お知らせ

利用者の声リラのいえ

【利用者の声】志保の母 さまより

トップページのスライドショーにもご登場いただいている志保の母さん。退室されてから数年経ちますが、通院時にリラのいえにお顔を見せに来てくださいます。スタッフにとって何より嬉しいこと!この度は大切な声もお寄せいただきました。いつもありがとうございます。

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私たち家族を救ってくれたリラのいえ

リラいえには、娘の出産直前からNICU卒業までの3か月間を家族全員でお世話になりました。

妊娠7か月の時に県内の産院にて胎児異常が見つかり、急遽こども医療に転院となりました。

妊娠後期にバスと電車を乗り継いで、往復5時間かけての通院。それに加え検査を重ねるごとに明るみになる胎児の状態の重さ。また、臨月入ってからいつ生まれておかしくない産前の不安や、出産直後の子どもの手術のことなど。その時の私は様々な感情の荒波に完全に飲み込まれ、心身ともに追い詰められていたように思います。そんな時に、ホームページで知ったのがリラのいえでした。

藁をもすがる思いで、リラのいえに電話をしたことを今でも思い出します。多忙時期でかつ県外からの患者さんも多い中、事情を考慮し出産前に宿泊できるよう調節してくださりました。「大丈夫!ちゃんとお部屋準備していますからね!安心して来てくださいね!」という言葉が心強かったです。

 

産後も私の体調が優れず、子どもの病気を受け入れることができないままNICUに通う日々でした。なんで私なんだろ....この現実が夢だったらいいのになぁ、....ずっとこの子には介護が必要になるのかな.......。しばらくは下ばかり向いて病院までの坂を上り下りしていたように思います。。

そんな中、リラのいえのスタッフの方々が「いってらっしゃい」「お帰りなさい」と毎日温かく声をかけて下さり、うつむく私にそっとお菓子やお茶を差し出してくださることもありました。また、同様に病気の子を持つ親御さんとの交流や、皆様からいただいた数々の優しく重みのある言葉のおかげで、少しずつ現実を受け入れ、前向きな気持ちになっていけたように思います。

 

病院からの急な呼び出しが幾度もあり、その都度すぐに病院にかけつけることができ、子どもの近くにいられる安心感がありました。また宿泊費が安い上に、お米や軽食、洗剤やシャンプーなどの日用品のご寄付もあり、経済的にも本当に助かりました。暖かく清潔な場所でしっかり休むことができ、翌日には「さぁ今日も子どものためにがんばるぞ」と自然と思わせてくれる場所でした。

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当時2歳だった息子も一緒に宿泊しており、急な環境の変化を心配していました。しかし、「きょうだい児保育」を度々利用させていただいたり、滞在中の他のご家族のお子さんと遊んだり、日々スタッフの皆様に気に掛けていただき、寂しい思いをすることなく過ごせました。引っ込み思案な性格で親のそばから離れられなかった息子ですが、滞在3か月の間で人と触れ合う楽しさを知り、言葉も格段に豊かになったことを思い出します。3年経った今でもリラのいえでの経験は、楽しかった記憶として息子の心にしっかり刻まれているようです。

 

リラのいえを運営してくださるスタッフの皆様、また食材や生活品を援助してくださる企業や個人の皆様、掃除などの奉仕活動に来てくださる企業様、ヘアカットやアロマセラピーなど定期的にボランティアとしてサポートしてくださる方々。たくさんの温かな気持ちに触れ、自分の考えを改めたくなるほどの衝撃を受け、愛が詰まったエネルギーを強く感じる日々でした。

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娘も今ではわんぱく盛りの3歳!

障がいはありますが、生れた時には全く想像できなかったたくさんの笑顔や希望を、私たちにプレゼントしてくれながら、すくすく成長しています。

またリラのいえで出会ったお友達家族とは今でも交流が続き、互いの子どもの成長を喜びあい、心の支えとなっています。

リラのいえで、助けてくださる方や娘の成長を喜んでくださる方がそばにいることを知り、また様々な病気と闘うお子さんやそのご家族との出会いの中で、自分の病気や障がいに対する考え方を見直す機会を与えてくれたように思います。

この経験やご縁を今後も大切にし、娘の成長を見守りながら、自分自身も社会に貢献できることを常に考えながら生活していきたいと思います。

本当にありがとうございました!

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